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嫡流真伝中国正派拳法の特徴は交叉法です。
相手の攻撃を受けてから返すというラリー的な動きではなく、相手と差し違えるように一撃で”合わせる”動きです。
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自然体
嫡流真伝中国正派拳法には、「構え」という概念がありません。
相手に対して正対し、自らの正中面・正中線(急所)をさらす”いわゆる無構え状態”で対峙します。 「構え」は、相手に対して緊張した状態の現れです。また、相手の緊張をもさそいます。 相手に対して正中面・正中線(急所)をさらすことは、桜小路先生の言葉を借りて言えば「相手に命を預ける」ということになります。また、それは先生の教えで核心となる「武道はハラを作る為にある」ということにもつながります。 ハラを作るとは、”過度の緊張や弛緩した状態のない、バランスの取れた状態”、”相手を思いやる余裕”を持つこととなります。 正中線(急所)をさらす”いわゆる無構え”である「自然体」で稽古を行うことにより、他人や環境とのよりよい関係性を築くことができます。 ハラを獲得した時、そこには自他という境界線は存在せず、「相和する」という概念をも越えた「一つの全体」しかないのかもしれません。 |
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